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福島県警本部は26日、福島県郡山市の東邦銀行郡山営業部ATMコーナーに音声で詐欺被害への注意を促す警察官の等身大パネル「ボイスポリス」を設置した。市内での設置は初めて。
ボイスポリスは人が近づくと「必ずもうかる投資話、ATMを利用した還付金手続き。これらは全て詐欺の手口です」などと注意を呼びかける仕組み。音声はエフエム福島の矢野真未アナウンサーが担当しており、昨年から県内各地の金融機関に置かれ始めた。男声で注意喚起する従来のボイスポリスは、2年前から県内のスーパーマーケット内のATM付近に配置していた。
県警が1月~4月末までの間に認知した成り済まし詐欺は64件、4億1264万円とし、前年同期比で33件、3億4703万円増えている。県警本部生活安全企画課の菅野将克課長補佐は「詐欺被害に遭いそうになっているATM利用者にとって、音声が詐欺を疑うきっかけになってほしい」、郡山署の斎藤恵生活安全課長は「ATMを利用した詐欺被害が増えているので、注意してほしい」と話した。
菅野課長補佐らは引き続き、来店者に詐欺への注意を呼びかけるチラシやポケットティッシュを配った。(郡山版)