多彩な才能間近に 大正ロマン代表の画家・竹久夢二生誕140年で展覧会 10月18日から福島県立美術館

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多彩な才能間近に 大正ロマン代表の画家・竹久夢二生誕140年で展覧会 10月18日から福島県立美術館

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大正ロマンを代表する画家で詩人、デザイナーとしても活躍した竹久夢二(1884~1934)の展覧会「生誕140年
竹久夢二のすべて
画家は詩人でデザイナー」は10月18日から12月14日まで、福島市の県立美術館で開かれる。さまざまなジャンルの作品を通じて多彩な才能を発揮した夢二の魅力を発見できる。
福島民報社、県立美術館、テレビユー福島で構成する「竹久夢二のすべて展ふくしま実行委員会」の主催。昨年、生誕140年、没後90年を迎えた夢二の全国巡回展で、京都の福田美術館が所蔵するコレクション約230点を紹介する。「長崎十二景」など洋画や日本画、版画、小説や俳句の挿絵に至るまでを網羅している。福島会場のみ、福島県ゆかりの風景画や美人画の作品数十点を飾る。
夢二は1884(明治17)年に岡山県で生まれ、独学で自身の画風を確立。夢二式と称される繊細な美人画で人気を博した他、本や雑誌の装丁、衣服や雑貨などのデザインを手がけ、暮らしの中の美を追い求めた。詩や俳句、童話、作詞などの文筆活動を通し、多くの文化人と交流。会津若松市の東山温泉や福島市など福島県を訪れ、その足跡を作品に残している。■高橋美術館長が委員長に就任
第1回実行委
27日、県立美術館で第1回実行委が開かれ、美術館の高橋英子館長が委員長に就いた。副委員長の芳見弘一福島民報社長は「福島県にゆかりのある偉人の展覧会を通じ、地域のにぎわい創出、芸術文化の振興につなげたい」と述べた。同じく副委員長の仲尾雅至テレビユー福島社長もあいさつした。