JR鹿島駅舎の利活用 福島県南相馬市・鹿島中の生徒、意見提出 カフェや図書館など「必要」

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JR鹿島駅舎の利活用 福島県南相馬市・鹿島中の生徒、意見提出 カフェや図書館など「必要」

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福島県南相馬市鹿島区の鹿島中の生徒は、区内のJR鹿島駅舎の利活用に向けた意見をまとめ26日、鹿島商工会青年部に提出した。同部は市が進める整備計画への提言に役立てる。
鹿島駅は1898(明治31)年開業した。木造平屋の基本的な構造はほぼ、同時のままと変わらず、県内の常磐線の駅では最も古いとされる。老朽化対策が課題となっている中、地域住民の生活に密着した駅で親しまれていることから、市は駅舎の改修と利活用の計画作りに取り組んでいる。
鹿島商工会青年部は計画策定に向けた検討委員会のメンバーになっており地元の声を生かそうと、住民や駅利用者を対象にアンケートを行っている。将来のまちづくりを考えようと鹿島中は全校生が協力した。
アンケートは「新築と改築はどちらがよいか」「現在の駅の残したい部分は」「今後の駅舎に必要な機能や設備は」「駅舎を活用したい事業は」など。必要な機能としてカフェや憩いの場、図書館、自習室などが挙げられた。
鹿島中でアンケートの回答の提出が行われた。生徒会の西翼会長(3年)はじめ役員が、鹿島商工会青年部の大河内俊樹部長に主な意見を紹介し、学年ごとにまとめた回答を手渡した。
大河内部長は「地域愛を育むきっかけになったと思う。計画に反映させられるよう、しっかり分析したい」と話している。(相双版)