人を裁く熟慮体験 模擬裁判で白熱の議論 福島地裁、福島市・桜の聖母高で出前講義

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人を裁く熟慮体験 模擬裁判で白熱の議論 福島地裁、福島市・桜の聖母高で出前講義

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有罪か無罪か、刑期は―。福島県福島市の桜の聖母高で27日、福島地裁による出前講義が開かれた。生徒が模擬裁判で白熱した議論を繰り広げながら、裁判を身近に感じた。
架空の住居侵入、現住建造物等放火事件を題材に、裁判官、検察官、弁護人、被告人の役に分かれ審理した。6班に分かれ話し合った結果、5班が有罪、1班が無罪判決とし、その理由を述べた。
福島地裁の小沼友美裁判官が講師を務めた。有罪、無罪どちらもありうるなどと評価し、「説得的な説明ができるか」など裁判官の立場から助言した。
出前講義は同校の探究の授業で行っていて今年で3年目。2年生約60人が裁判員裁判や裁判所の業務に理解を深めた。
市民が刑事裁判に参加する裁判員制度は2023(令和5)年、裁判員に選ばれる年齢が20歳以上から18歳以上に引き下げられた。長谷川莉子さんは「私たちも18歳になったら裁判員に選ばれる可能性がある。いい経験になった」と話した。(県北版)