福島のニュース
来年の大型観光企画「ふくしまデスティネーションキャンペーン(DC)」に向け、全国の旅行業者らが集う全国宣伝販売促進会議は28日、福島県郡山市のホテルハマツで開かれた。県内の観光関係者が名所や文化など多彩な魅力を紹介し、一丸となって観光客をもてなす決意を新たにした。
県DC実行委員会の主催。旅行商品づくりに役立てようと全国の旅行代理店の社員ら約600人が参加した。全体会議は岩代国郡山うねめ太鼓保存会の演奏で開幕し、ふくしまDC応援団を務めるモデル・俳優の松井愛莉さん(いわき市出身)、タレントの長沢裕さん(伊達市出身)、お笑い芸人のあかつさん(いわき市出身)らが歓迎のパフォーマンスを披露した。
内堀雅雄知事が「幸せの風を感じていただけるよう全力で取り組む」とあいさつし、中川晴美JR東日本常務マーケティング本部長が「地元の方と手を携えて心温まるイベントでお迎えしたい」と意欲を見せた。
県内5エリアごとに市町村職員や地域活性化に取り組む地元住民らが福島県観光の楽しみ方を提案した。白河市のご当地ヒーロー・ダルライザーは県南地方の名所やグルメを紹介し、「県南9市町村は全てが輝く宝だ」とアピールした。参加者は司会者の呼びかけでDCロゴマークをあしらった青い旗を振り、本番への期待感を示した。
こけしの絵付けや陣羽織の着付けなど団体客が楽しめるコンテンツの体験コーナーや、広域観光協議会などのPRブースが設けられた。歓迎レセプションでは福島県沖で水揚げされた「常磐もの」や全国新酒鑑評会で金賞を受けた日本酒などが振る舞われた。
29、30の両日は参加者が7コースに分かれて県内を巡る。■県内の観光資源に期待
参加の旅行業者
参加した旅行業者は県内の観光関係者の熱意あるアピールを受け、誘客プランに考えを巡らせた。日本旅行東北(仙台市)の中村浩彰社長は「今までに採用されていない観光資源を地元の方が一生懸命プレゼンしてくれて新鮮だった。本番も各地で観光客を温かく迎えてほしい」と期待した。【会場に設けられた体験コーナー】アンスリウムアレンジメント(川俣町)上川崎和紙
紙すき(二本松市)ブルーベリー試食(郡山市)カヌーVR、自転車展示(玉川村)陣羽織着付け・撮影会(南相馬市)「ウルトラマン×鍾[しょう]馗[き]様」コラボ商品絵付け、畳コースター手作り(須賀川市)焼き物の絵付け(西郷村)会津型
型彫り体験(喜多方市)おおちゃん小[こ]法[ぼ]師[し]絵付け(大熊町)赤べこ絵付け、起き上がり小法師絵付け(会津若松市)星の村天文台
化石鉱物発掘(田村市)こけしの絵付け(福島市)ブナの木
木工(只見町)