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福島市中央地区教育構想の基本方針案がまとまった。「先導的な学び」と「多様な学び」を実現できる将来の学校像を掲げる。28日、市民センターで開かれた第8回検討会で示された。
有識者らで構成する検討会は中央地区にある福島一、福島四、清明3小学校の再編の方向性を協議している。検討会は今回の議論で修正した方針案を7月にも市教育長に提出。市教委は住民説明会などを経て、基本方針をもとにした再編計画を策定する。
示された方針案では①学習者主体②探究学習、協働学習を核としたカリキュラム③学びにくさを抱える子どものニーズに寄り添い、その子らしい学びの尊重④柔軟で多様な教育課程⑤交流、ふれあい⑥地域住民の参画・運営―を挙げる。
市内中心部に位置する3校は、少子化と学級減に伴い、適正な学校規模の維持が課題になっている。いずれも校舎の築年数が60年を越え、老朽化が進行している。
市教委によると、市内の児童数は2025(令和7)年5月時点で1万1710人。このうち、福島一は90人、福島四が66人、清明が153人。市内全体の児童数は1987(昭和62)年と比較して半減しているという。(県北版)