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ツバメの巣を温かく見守っているとして、福島県南相馬市鹿島区のスーパー、フレスコキクチ鹿島店は5月31日、日本野鳥の会から感謝状を贈呈された。県内で初めて贈られた同店は「商売繁盛のシンボルでもあるツバメを今後も大切にしていきたい」と誓っている。
日本では古くからツバメは害虫を食べる益鳥として歓迎され、巣は縁起がいいとされている。フレスコキクチ鹿島店は2017(平成29)年に現在の場所に新築移転後、入り口の軒下にツバメが営巣するようになった。縁起物だからと撤去はせずに、こまめに巣の下を清掃し、客に注意を呼びかけるポスターを貼って守ってきた。客も「今年も来たね」「もうツバメがくる季節か」と店員に話しかけ、歓迎しているという。
日本野鳥の会南相馬の推薦を受け、県内で初めて感謝状贈呈先に選ばれた。同会南相馬の遠藤政弘代表が店舗を訪れ、阿部健太郎店長に伝達した。ツバメの親子のイラストと「子育てを見守ってくれてありがとう」のメッセージが添えられたステッカーも贈られた。
阿部店長は「スタッフの協力で衛生管理に努めている。お客さんとの会話が弾むきっかけになっており、来年以降も大切にしていきたい」とあいさつした。(相双版)