奥甲子山岳事故から70年 部員悼み教訓後世へ 白河高(福島県白河市)で慰霊祭

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奥甲子山岳事故から70年 部員悼み教訓後世へ 白河高(福島県白河市)で慰霊祭

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1955(昭和30)年に福島県西郷村と下郷町にまたがる奥甲子で起きた山岳事故で亡くなった白河高山岳部の部員を悼む慰霊祭は2日、同校の慰霊碑前で行われた。事故から今年で70年を迎え、参列者が事故の悲劇を二度と繰り返さないよう、教訓を受け継ぐと改めて誓った。
現役の山岳部員や同校OBら約40人が参列した。鈴木雅文同窓会長、増子文隆校長があいさつした。山岳部OBで生存者の吉田公矢さんが「事故は昨日のように思い出す。今後も悲しみが消えることはない」と述べた。
全員で黙とうをささげ、同校山岳部遭難の歌が披露された。鈴木会長ら関係者に続き福島テルマ部長(3年)が献花した。
事故は1955年5月29日に入山した部員15人と顧問1人が悪天候に巻き込まれて遭難し、部員6人が命を落とした。