医療機器開発に携わる人材育て 高校生に向けゼミ開講 福島県郡山市

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医療機器開発に携わる人材育て 高校生に向けゼミ開講 福島県郡山市

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福島県は県内で医療機器開発に携わる人材を育成する学習プログラム「メドテック・ゼミ」を2日、郡山市のふくしま医療機器開発支援センターで開講した。高校生を対象とした新たな取り組み。県内の若者に開発の仕組みや製造技術を学んでもらい、将来的な関連産業の底上げにつなげる。
県内には医療機器産業の有力企業が多く立地し、医療用メスや内視鏡部品など医療用機械器具の部品出荷額は13年連続日本一となっている。国内屈指の医療機器産業の集積を支える企業の姿を高校生に伝え、次世代の担い手を育成する。
ゼミには平工高の3年生20人と清陵情報高の2、3年生4人が参加し、10月までに計5回開く。県内の医療機器関連企業を訪ねてものづくりのノウハウを学ぶほか、大阪・関西万博に行き、目玉とされる最先端医療技術に理解を深める。
全国の高校生以上を対象にセンターが催す医療関連製品のアイデアコンテストにも臨む。郡山市で10月に催される国内最大級の展示会メディカルクリエーションふくしまに出展し、考案したアイデアを発表する。
初日の2日はセンターの担当者から各国で高齢化が進む中、医療機器や関連産業を支える人材の需要が高まっている現状を聞いた。模擬手術室で電気メスを扱い、肉を切る作業などを体験した。医療機器を製造する富士システムズ(白河市)を訪問し、福島県が誇る高い技術力に触れた。