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福島県や県警本部、民間企業でつくる「テロ対策パートナーシップ福島」のテロ対処訓練は3日、福島県会津若松市の鶴ケ城公園で行われ、関係機関が連携や対処法を確認した。
毎年実施しており、観光施設では初めて。県警や会津若松地方広域消防本部、会津若松観光ビューローから合わせて約70人が参加した。
鶴ケ城公園で何者かが有毒な液体をまき、多数の負傷者が発生した―との想定で臨んだ。会津若松観光ビューローの職員が通報や観光客を避難誘導した。防護服を着用した県警や消防本部の隊員が負傷者を搬送し、液体の特定や撤去、除染までの流れを確かめた。
訓練終了後、県警本部の斎藤秀幸警備部長は地下鉄サリン事件に触れ「30年前の教訓を次世代につなぐ思いで実施した。官民一体のテロ対策の推進が大切だ」と述べた。