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福島県平田村は村内の道の駅ひらたを移転する方針を固めた。駐車場の狭さや混雑に伴う国道の渋滞などが課題だった。国の「防災道の駅」選定を機に課題解消と機能強化を図るため、移転を前提とした再整備基本計画を年内をめどに策定する。4日の村議会6月定例会で村が明らかにした。■年内めど再整備基本計画を策定
防災道の駅選定受け平田村
具体的な予定地は未定だが、現在地から近く、防災道の駅の要件を満たす場所を検討する。敷地も現在の約8300平方メートルから拡大する方針で、村は「同じ防災道の駅の道の駅猪苗代が約3万平方メートルなので参考にしたい」とした。ヘリポート整備や備蓄機能の強化も想定している。
道の駅ひらたは2009(平成21)年開所。5月には道の駅猪苗代に次いで県内2カ所目の防災道の駅に選ばれた。非常時は救援部隊の拠点や一時避難場所になると見込まれる。
一方で、敷地は道の駅猪苗代の3分の1以下で駐車場も狭く、繁忙期には施設に接する国道49号の渋滞を招くこともあるという。裏手が河川で敷地の拡張が難しいことから、課題解消と防災拠点としての機能充実に向けて移転整備の計画づくりに着手する。
財源には国の交付金を活用する方針。最終的な村負担は1~3割にしたい考えだ。完成は最短で2030(令和12)年ごろを見込んでいる。