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福島県のいわき信用組合(本部・いわき市)の不正融資問題を巡り、辞任を表明した本多洋八理事長(64)の後任に、同信組は経理部長兼総合企画部副部長の金[か]成[なり]茂氏(57)を充てる方向で調整していることが5日、同信組や関係者への取材で分かった。上部団体の全国信用協同組合連合会(全信組連)からは、常勤理事の森貞隆之氏(52)を理事として迎える方針とみられる。
同組合は大幅な経営改革を進めるに当たり、内部事情に詳しい生え抜きの職員がトップに立つことが望ましいと判断したもようだ。新体制は13日の総代会・理事会で決定する。理事長は理事の互選で選出する。
金成氏、森貞氏以外の新たな役員は、理事にいわき信組総合企画部副部長の菅波茂氏(64)、事業支援部副部長の持[もっ]舘[たて]久徳氏(53)の生え抜き職員を充て、非常勤理事に外部から、公認会計士・税理士の丹野勇雄氏(60)、社会保険労務士の奥瀬円[まどか]氏(58)を選任する案が浮上している。監事には同信組経理部副部長の野村貢氏(62)の名前が挙がっている。
本多理事長は5月30日の記者会見で、自身を含む現執行部7人が辞任し、全信組連から役員を迎えた上で、外部人材を非常勤理事に迎える方針を発表していた。