福島・大七酒造の太田英晴社長 7月に十代目「太田七右衛門」襲名へ

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福島・大七酒造の太田英晴社長 7月に十代目「太田七右衛門」襲名へ

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福島県二本松市の大七酒造の太田英晴社長は7月7日、10代目「太田七右衛門」を襲名する。同日、福島市のウェディングエルティで襲名披露会を開く。太田さんは6日、取材に応えて「日本酒の国際化が一番のミッション。次の世代にしっかり海外展開していける土台をつくる」と決意を語った。
大七酒造は江戸時代の1752(宝暦2)年に創業し、当主は3代目から七右衛門を名乗っている。8代目の太田さんの祖父が「大七」の酒銘を定めて興隆の礎を築き、9代目の父が伝統の生酛造りを大七の代名詞に育てた。
太田さんは1997(平成9)年に社長に就任して新社屋を建設するとともに輸出にも力を入れ、さまざまな料理に合う力強い日本酒を追究してきた。日本の「伝統的酒造り」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録され、「大七は生酛造りの全ての工程で伝統的な匠の技を体現している。この世界に誇る価値を守っていく」と語る。
太田さんは福島高、東大法学部卒。二本松商工会議所副会頭、県酒造組合二本松支部長、福島日仏協会理事長、二本松音楽協会長などを務め、文化事業や地域貢献にも力を入れている。