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九谷焼の磁器に極小の文字を書き込む「九谷毛筆細字」を受け継ぐ田村敬星さんの個展は11日、福島県郡山市のうすい百貨店8階ギャラリーで始まった。16日まで。
九谷毛筆細字は極細の毛筆で書く九谷焼独自の技法で、約130年の歴史がある。田村家に一子相伝で受け継がれ、敬星さんは3代目。今月完成させた新作など51点を展示販売している。百人一首と万葉集の和歌を側面に書き込んだ「倭歌帆船彩色卓台香炉」や、直径3・6センチの杯の内側に和歌を記した「百人一首彩花文洋杯」といった仏具、花器、茶わんなどが並ぶ。
敬星さんの長女で4代目の星都さんの作品16点も展示している。敬星さんは13、14、15の3日間来場する。観覧時間は午前10時から午後7時(最終日は午後4時)まで。