福島のニュース
福島県楢葉町職員が町役場窓口で町民とトラブルになった際、関係資料をまとめたファイルの背表紙に「(当該町民の氏名)の乱」と記載したシールを貼り、町民をばかにするかのような不適切行為があった。11日に開会した町議会6月定例会の一般質問で、松本幸英町長が明らかにした。松本町長は「業務に取り組む姿勢と認識の甘さの点について極めて遺憾」との認識を示し、全職員に対し地方公務員の服務規律を再認識するよう指示したと答弁した。
町によると、町農林水産課の男性職員=当時=が昨年秋、森林・林業の再生に向け間伐などに取り組む「ふくしま森林再生事業」を巡って、町民との間でトラブルになった。今年3月、男性職員が関連資料をファイルにまとめた際、この町民のフルネームに「の乱」と名付けたシールを背表紙に貼った。部署異動した男性職員に代わり、別の職員が4月にファイルを持参して役場窓口で再び話し合っていたところ、町民本人が不適切なファイル名を発見。町職員も同じタイミングで気付き、即座に謝罪したという。
町は、ファイルを作成した男性職員に事実関係を確認し、町議会の一般質問で答えた。町民の特定につながるとして性別や年齢は明らかにしていない。