星のロマン感じて 福島県白河市の小椋さん、学法石川高に天体望遠鏡2台寄贈 天文同好会解散を機に

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星のロマン感じて 福島県白河市の小椋さん、学法石川高に天体望遠鏡2台寄贈 天文同好会解散を機に

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約60年間活動を続け、昨年解散した福島県白河市の白河天文同好会の小椋栄一元会長(74)は10日、石川町の学法石川高に天体望遠鏡2台を寄贈した。長年この望遠鏡で星を眺めてきたが、「若い人に本物の星を見てロマンを感じてほしい」と会の解散を機に託した。








白河天文同好会は小椋さんが白河高2年の1967(昭和42)年に立ち上げた。県南地方を中心に星好きの人が集まり、白河駅前での観望会などを繰り広げてきた。近年は会員の高齢化もあって昨年3月で解散したという。
寄贈した天体望遠鏡は、30~40年ほど同好会の活動で使ってきた「赤道儀式望遠鏡」と「ニュートン式ドブソニアン型望遠鏡」。このうちドブソニアン型望遠鏡は長さ約2メートルと巨大で、小椋さんによると光を集める能力が高く暗い星でも見やすいという。
10日に小椋さんが学法石川高を訪れ、寄贈式に臨んだ。今後は同校の理科研究部が天体観測などで活用する予定で、小椋さんは部員に「はるかかなたから届いた光を自分の目で捉える。これってロマンがあるでしょう?」と語りかけた。
森優清部長(3年)は「今まで教科書でしか見ることのできなかった惑星や恒星を見られるのがうれしい」と感謝していた。(県南版)