自信のダンスで頂点へ 福島市出身のTAKUMI選手 DリーグCS進出、19日決戦

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自信のダンスで頂点へ 福島市出身のTAKUMI選手 DリーグCS進出、19日決戦

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世界最高峰のプロダンスリーグ「Dリーグ」で、福島市出身のTAKUMI選手(25)=本名・桑原巧光=は強豪「CyberAgent
Legit(サイバーエージェント
レジット)」のリーダーを務めている。チームは昨年10月から5月にかけて行われた24―25シーズンで1位となり年間王者を決めるチャンピオンシップ(CS)に進出。決戦を19日に控え、「観客を驚かせるダンスを披露したい。福島の子どもたちにもライブ配信を見てもらいたい」と意気込む。
10歳の時に東京電力福島第1原発事故の影響で屋外活動が制限され、地元のスタジオ「ViVid」でダンスを始めた。各種大会で好成績を収め、エンターテインメントの聖地として知られるニューヨークのアポロシアターでも踊った。福島高を経て、早稲田大に進学。2020(令和2)年にDリーグが発足し、大学在籍中にプロダンサーとしての活動を始めた。
チームの発足時からリーダーを任され、10人ほどのメンバーを取りまとめる。初年度はレギュラーシーズンで最下位、翌年は8位と苦しんだが、22―23、23―24シーズンは1位に。2年連続で最優秀選手にも選ばれた。今季はシーズン終盤に首位に立ち、レギュラーシーズン3連覇を果たした。「3連覇はチームの安定した強さと結束を表していると思う。今季はルール変更があったが、シーズン途中から勝ち筋を見いだして対応できた」と手応えを語る。
過去のCSはいずれも準優勝に終わり、頂点に懸ける思いは強い。「レギュラーシーズン王者の自信を胸に、細部までクオリティーの高いダンスを届けたい」と決意している。※Dリーグ
パリ五輪でブレイクダンス(ブレイキン)が実施競技となり、ストリートダンスの発展と普及を目指し2020(令和2)年に発足した。チーム対抗で競い、ダンスの技術力、振付やフォーメーションの出来栄えなど5つの項目と観衆の審査で勝敗を決める。24―25シーズンは14チームが参加し、勝ち点が多い上位6チームがチャンピオンシップ(CS)に進んだ。CSは19日午後7時から東京都の東京ガーデンシアターで行われる。試合はYouTubeのDリーグ公式チャンネルで配信される。