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2024(令和6)年6月1日現在の相双地方の障害者雇用は、民間企業が232・5人で実雇用率は2・19%、市町村は61・5人で実雇用率1・95%だった。実雇用率はいずれも法定雇用率を下回った。12日に福島県南相馬市原町区の道の駅南相馬で開かれた相双地域障害者雇用連絡会議で報告され、雇用率向上へ関係機関が連携していくことを確認した。
障害者の雇用者数は障害の程度や労働時間によって数値化され、目標となる法定雇用率が設定されている。相双地方では、従業員40人以上の規模の民間企業121社からの報告によると232・5人を雇用していた。前年の212・0人を上回ったものの、実雇用率は法定雇用率2・5%を下回った。必要な雇用を達成した企業の割合は57%だった。
市町村については雇用した障害者数が前年の65・5人を下回った。法定雇用率2・8%に対し、実雇用率は1・95となった。ハローワーク相双は東京電力福島第1原発の影響で住民が減少し、就業を希望する障害者も少なくなっている状況が背景にあるとみている。
連絡会議はハローワーク相双、相馬、富岡と相馬、富岡の両労働基準監督署、相双地方の市町村、就労支援団体などで組織する。12日の会議では、障害者雇用の現状や支援実施状況などの情報を交換した。浪江町での事例が発表され、各自治体が参考にしていた。(相双版)