福島のニュース
JA福島さくらの子会社・JAアグリサポートふたば(福島県富岡町)は2027(令和9)年度、双葉町中田地区でトマトの大規模水耕栽培に着手する。施設を整備する町から業務委託を受ける形式で、全国トップクラスとなる生産量年間500トン、売上高1億円を目指す。
JAグループ福島の「ふくしま園芸ギガ団地構想」の一環として、被災地での営農再開のビジネスモデルを構築する。生食用の中玉トマトを栽培する。温度や湿度、液肥を自動で管理する先端技術を導入し、20人の雇用創出を見込む。
町は国の福島再生加速化交付金を活用し、約2・2ヘクタールの敷地を造成し、延べ床面積約1万平方メートルの温室を整備する。約3千平方メートルの作業棟も設ける。
社員ら2人が4月から、JA全農とちぎのトマト栽培実証施設(栃木県栃木市)で研修に取り組んでいる。最新の知見を持ち帰り、双葉郡の農業再生に生かす。