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福島県会津若松市の精肉店・馬さしの鈴静[すずせい]の「鈴静の極
Premium(プレミアム)」がジャパン・フード・セレクション食品・飲料部門で最高賞のグランプリに輝いた。県産品の受賞は4品目で、会津地方では初めて。
同セレクションは日本フードアナリスト協会主催の食品評価制度。フードアナリスト約2万3千人の審査を経てグランプリ、金賞、銀賞、銅賞を決める。
鈴静の商品はヒレ、ロース、モモ、ヘラの4種類をセットにした馬刺しで、自家製の辛みそ醤油[しょうゆ]で食す。審査では「希少部位を使用し、柔らかく甘味がある」「鮮度にこだわり、高品質を維持している」「贈答用にも最適」と評価された。鈴木達也社長は「受賞を機に会津名産の馬刺しをより一層全国に広めたい」と語った。商品はホームページなどから購入でき、6200円(税込み)。
「会津の馬刺し」は1955(昭和30)年、会津若松市に興行で訪れたプロレスラー力道山が肉屋で持参したタレを付けて生で食べたのが始まりとされる。
県内ではこれまでタコシウマイ(新地町・浜福)、凍天(福島市・キノシタコーポレーション)、おびすやのピリカラ青のり佃煮[つくだに](相馬市・おびすや)がグランプリを受けた。受賞ラベルを商品の販促に利用できる。協会によると、受賞後、売り上げが倍増した商品もあるという。