福島県内初の園芸文化賞受賞 金沢美浩さん(矢祭園芸) 「オリジナル品種開発に取り組む」

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福島県内初の園芸文化賞受賞 金沢美浩さん(矢祭園芸) 「オリジナル品種開発に取り組む」

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花卉[かき]の鉢物生産や育種などを手がける福島県矢祭町の矢祭園芸社長、金沢美浩さん(70)は園芸文化協会の園芸文化賞を受賞した。協会によると、福島県から同賞に選ばれるのは初めて。16日、東京都台東区の東天紅上野店ルナホールで表彰式が行われる。
園芸文化賞は1977(昭和52)年に園芸文化の発展向上に貢献された個人や団体の功績をたたえる目的で創設された。
金沢さんは1974年に同社を創業した。約10アールのビニールハウス2棟から栽培を始め、現在では165アールまで栽培面積を拡大。年間100種類以上の草花を生産する他、新たな品種の開発に取り組んでいる。町内の同業者で組織をつくり栽培技術の向上に努め、地域農業の振興に尽力した。研修生も積極的に受け入れ、後進の育成にも力を注いだ。
金沢さんは「オリジナル品種の開発に取り組むとともに高齢者が枝物を育ててもうかる仕組みを構築したい」と話した。