地域課題の解決へ 福島県玉川村と玉川大(東京都)が協力 学生のアイデア生かし村の活性化図る

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福島県玉川村は今年度、玉川大(東京都)と協力して地域課題の解決に取り組む。学生の知識やアイデアを生かして村の活性化を図るとともに、人口が減少する中で交流人口を増やす狙いもある。
取り組みは総務省の「ふるさとミライカレッジ」事業として採択された。村によると、同事業の採択を受けたのは県内初という。村と玉川大は同じ「玉川」つながりで2017(平成29)年に連携協定を結び、特産品のサルナシを使った商品開発などに取り組んでいる。
事業では連携をさらに発展させ、教育や地域資源の活用、農業などのテーマで進める。今年度は延べ100人程度の学生が村を訪れる予定だ。
教育では、小学生への学習指導や同大管弦楽団による演奏会を計画。地域資源活用では、芸術学部の学生を招いて空き家の改修を想定している。農業は農学部が協力してふるさと返礼品の開発などを行う考え。
12日に閉会した村議会6月定例会で、522万円のふるさとミライカレッジ事業委託料などを盛り込んだ2025(令和7)年度の一般会計補正予算案を可決した。
村企画政策課は「事業を通じて外から見た村の魅力を発掘してもらい、応援してもらえる村づくりをしていきたい」と話した。(県南版)