不正サイト撲滅チャレンジ 日大工学部4年・木下さんが優秀賞 福島県警、功績たたえる

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不正サイト撲滅チャレンジ 日大工学部4年・木下さんが優秀賞 福島県警、功績たたえる

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日本サイバー犯罪対策センター(JC3)主催の「フィッシングサイト撲滅チャレンジマラソン」で、福島県警サイバー防犯ボランティアを務める日大工学部4年の木下豪さん(21)が優秀賞に輝いた。犯罪被害の拡大防止に貢献したとして13日、県警サイバー犯罪対策課長賞が贈られた。
前身の「フィッシングサイト撲滅チャレンジカップ」は、約1週間の短期間に無効化した不正サイトの件数を競う内容だった。一方で今大会の開催期間は前半1月3日~2月3日と後半2月12日~3月12日の計61日間で、長期戦となった。期間中に見つけた不正サイトについて、JC3が提供する支援ツールを活用して閉鎖を依頼。1日1件の依頼を継続し、実施した日数を競う。未実施日が発生した場合、未実施日数分に応じて1日2件以上の依頼ができる救済措置がある。
大会には各都道府県警のサイバー防犯ボランティアら112人が参加した。木下さんは前半に3日ほど取り組めない日があったが、救済措置を利用して日数分の件数を依頼。後半はほぼ毎日実施でき、好成績を収めた。
表彰式は郡山市の同大で行われた。県警本部サイバー犯罪対策課の黒須英昭課長が「雑草のように放置すると増える不正サイトを継続的に依頼し、社会に大きく貢献した」とたたえ、木下さんに表彰状を手渡した。木下さんは「来年こそは毎日継続し、最優秀賞を狙う」と意欲を示した。
県警本部のサイバー犯罪対策アドバイザーで同大工学部情報工学科教授の林隆史さんが同席した。