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東京電力福島第1原発事故に伴い休校となっている福島県双葉町の双葉高同窓会の総会は14日、町産業交流センターで開かれた。町内での開催は東日本大震災と原発事故発生後初めて。各地に避難している卒業生が集い、母校を復興・再生させる強い意志を広く発信していく決議文を採択した。
県内外から約30人が出席し、心を一つに全員で校歌を斉唱した。松本貞男会長が「苦しい状況が続くが、同窓会活動をどう進めていくか皆さんと意見を出し合いたい」とあいさつした。
決議文は行政や関係機関に対し、学校の再開を継続的に求めていく内容。校舎や校庭の環境整備、原発事故の風化を防ぐための活動の実施なども盛り込んだ。
双葉高は2017(平成29)年3月に休校。総会は震災と原発事故発生後、いわき市で開かれてきたが、卒業生の絆をさらに強めようと地元で開いた。■休校5校の同窓会、連絡協設立準備
東京電力福島第1原発事故に伴い休校となっている双葉、浪江、浪江高津島、富岡、双葉翔陽の県立高5校の同窓会は連絡協議会の設立に向けて準備に入った。14日の双葉高同窓会総会で示された。各校の将来的な再開を訴える要望などに連携して取り組む方針。活動の詳細は今後詰める。