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福島県いわき市消防団は学生で組織する機能別消防団を創設した。交流サイト(SNS)を利用した広報活動や大規模災害時の避難所運営の補助、消防行事への参加などで防災力向上に貢献する。学生の機能別消防団は県内では福島市に続き2例目。
市内の東日本国際大、医療創生大、福島高専、松村看護専門学校、市医療センター看護専門学校から95人の学生が参加する。
災害対応や訓練などの活動に対し、報酬が支給される。学生にとっても就職活動で社会貢献した実績を企業にアピールできるメリットがある。今後、学生は応急手当や防災士養成講習を受講する他、火災予防運動にも参加する。
14日、市消防本部で発足式が行われ、各校の代表者18人が出席した。加藤義勝団長が一人一人に辞令を交付し、「入団に心から感謝している。学生の皆さんの活躍に期待している」とあいさつした。内田広之市長は「学生の志の高さにお礼したい。いわきの防災力を高めてほしい」と激励した。活動時に着用する帽子とベストを学生に手渡した。(いわき版)