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福島県二本松市羽石の国道459号・羽石高架橋で行われている補修工事現場で、二本松実高生を招いた見学会が開かれ、生徒がインフラメンテナンスに理解を深めた。
工事は完成から半世紀近くたつ高架橋を維持するため、昨年12月から今年12月までの予定で実施中。橋梁補修専門の建設会社・小野工業所(福島市)が担当している。見学会は若い世代の関心向上と担い手育成などを目的に同社が主催し、工事発注者の県二本松土木事務所も立ち会った。
二本松実高都市システム科の2年生約30人が参加した。校内でコンクリートの劣化と補修、足場に関する法令や学科試験の対策などを学んだ後、現場で高架橋の断面修復工の現地調査を体験。担当者の説明を受けながら、点検ハンマーで打音検査を実習した。
生徒らは昨年から、ふくしまインフラメンテナンス技術者育成協議会の「ふくしまME(メンテナンスエキスパート)スチューデントコース」を受講しており、現場実習を通して社会を支える仕事の意義を体感していた。(県北版)