福島のニュース
小泉進次郞農相は15日、コメを巡る政策の抜本的な見直しに着手する考えを改めて示し「作りたい農家が作れる環境にしていく」と、コメの増産を進める方針を強調した。同日、福島県のいわき、浪江、南相馬、二本松、福島の5市町を巡り、コメの生産現場などを視察した他、農林水産業関係者と懇談した。
いわき市の小名浜魚市場では県漁連の野崎哲会長らとの意見交換に臨み「常磐もの」のメヒカリ料理を味わった。浪江町では「福島高度集成材製造センター(FLAM=エフラム)」を見学し、南相馬市小高区の水田の前で市内の農業法人の代表者らからの意見を聞いた。二本松市では西谷棚田、福島市では水稲栽培やクラフトビール造りに取り組む農業法人カトウファームを視察した。
福島市で報道陣の取材に応じた小泉農相は、コメの価格安定化などに向け、農業政策を大幅に変えていく考えを改めて示し「福島の生産者から、次の世代の子どもたちが働きやすい農業を実現してほしいとの意見を聞き、思いを新たにした」と語った。