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バドミントンガットを製造するCRSスポーツ工業(福島市)は16日、福島県飯舘村の義務教育学校「いいたて希望の里学園」と川俣町に大凧を贈った。
大凧はともに縦3・1メートル、横2・4メートル。創業地の埼玉県春日部市で5月に催された「春日部大凧あげ祭り」に合わせ、工場を置く両町村をPRしようと製作した。復興の後押しや地域の活性化、学校生活の思い出になればと企画した。
希望の里学園の大凧は児童が描いた飯舘牛のイラストや子どもたちの手形で彩った。16日は児童ら約40人が村内のいいたてスポーツ公園で凧揚げに挑戦。協力して揚げた凧が空に舞い上がると、グラウンドには歓声が上がった。子どもたちからは「みんなで協力できた」「転んだけれども楽しかった」など言い合い、笑顔の輪を広げていた。
川俣町向けの大凧は佐藤充社長らが町役場を訪ね、藤原一二町長に届けた。町の「復興の象徴」とされるアンスリウムの花が描かれている。
凧揚げや寄贈には春日部市の「庄和大凧文化保存会」の会員4人が同行した。