NHKの番組で福島県二本松市小浜を訪問 俳優・田中美佐子さんから感謝のメッセージ

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NHKの番組で福島県二本松市小浜を訪問 俳優・田中美佐子さんから感謝のメッセージ

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NHKのテレビ番組「にっぽん縦断
こころ旅」に登場した福島県二本松市小浜の相模屋食堂と地区民に、主役の俳優・田中美佐子さんから福島民報社を通して感謝のメッセージが寄せられた。
番組で田中さんは小浜小、小浜中の校歌などを巡る手紙の風景を自転車でたどる旅の途中に食堂を訪れ、スタッフと共に昼食を取った。食堂で働く佐久間淳さん(38)は父で店主の勝さん(69)、母のとしえさん(65)らと一緒に対応し、小浜中の校歌を堂々と披露。NHKBSプレミアム4Kなどで放送され、反響を呼んだ。
田中さんからのメッセージには郷土愛あふれる住民らとの温かな出会いへの感謝がにじむ。佐久間さん一家は「すてきなお手紙をいただき、ありがたい。ぜひまた来てほしい」と感激している。【田中美佐子さんからのメッセージ】相模屋食堂さま、小浜地区の皆さま
こんにちは田中美佐子です。「こころ旅」では大変お世話になりました。お手紙に寄り添いながら旅をするこの「こころ旅」。皆さまのおかげでより感動的な心温まる旅になりましたこと、心から感謝いたします。
いつも何気なく立ち寄っているご飯屋さん、今回は相模屋食堂さまでした。それがこんな素敵な出会いになるとは誰が想像したでしょうか?
小学校・中学校の校歌の歌詞の中にある安達太良山が学校からではどちらも見えないとお手紙にありました。そんなお話を食堂の方にさせていただくと、さらっと校歌を歌ってくださいました。しかもとてもお上手に歌詞も最後まで覚えていらした。相模屋食堂さまのご家族は皆さん地元の小中学校卒業生でした。
最後はお父さん、お母さん、お向かいのご親戚まで来てくださって、4人で校歌を歌ってくださることに。お父さまは「もう昔のことだから覚えてないよー」と言いながらも、歌い始めるとスッと姿勢を正し、大きな声で、滑舌もしっかりと最後まで間違えずに堂々と歌い切ってくださいました。
食堂の玄関前でみんなで大声で歌ってくださるその姿は、恥ずかしがる様子もなく、4人ともとても立派なお姿で歌ってくださいました。自分たちの校歌に、我が母校に誇りを持っていらっしゃる。そのお姿に感動いたしました。そばで聞いていたスタッフのみんなも同じ気持ちで、鳥肌が立ったと後で話してくれました。
世代を超えて受け継がれていくこの校歌は、まさに皆さんの心の歌なのだなと思いました。そして、お手紙をいただいた方もきっと懐かしくテレビの向こう側で聞いてくださってると思いました。私1人ではとても届けることのできないこころの風景を、小浜地区の皆さまがつなげてくださったと思います。
私たちこころ旅のメンバーにとりましても忘れられない旅となり、またこの先語り継がれていくこと間違いなしの名シーンとなりました。最高の出会いに心から感謝いたします。本当にありがとうございました!田中美佐子(県北版)