肉牛「福粕花」の生産現場視察 販路拡大へ 福島県南ツアー

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肉牛「福粕花」の生産現場視察 販路拡大へ 福島県南ツアー

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昨年誕生した福島牛ブランド「福粕花」の販路拡大を目的とした産地視察ツアーは17日、福島県県南地方を中心に繰り広げられ、県内の食肉卸売業者らが福粕花の候補となる肉牛の生産現場を視察した。
県内で福島牛の加工品を取り扱う食肉卸売業者など9社から担当者9人が参加した。参加者は郡山市と天栄村の各事業所を訪れ、肉牛の飼育環境を確認した他、飼料となる酒粕パウダーの製造技術や、牛肉の加工工程について理解を深めた。福粕花を使った料理を試食し、軟らかな食感と芳醇な香りを楽しんだ。
天栄村の池田農場では、管理者の三島木寿雄さん(45)が、酒粕を飼料に混ぜて与えることで脂身に甘味が付く点や、うま味成分「イノシン酸」が多く含まれることなど福粕花の優位性を説明した。池田農場は和牛35頭を福粕花の候補として出荷する。三島木さんは「ジューシーで甘味があるのが特徴。需要の拡大に向けて生産数を増やしていきたい」と語った。
視察に参加した「いとうフーズ」(本社・郡山市)の伊藤武社長(50)は「加工品をギフトなどで販売して県外にも福粕花を広め、風評被害のさらなる払拭につなげたい」と話した。