福島県・会津高の前身、私立会津中 金山町民の寄付金帳見つかる 会津全域で開校期待か

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福島県・会津高の前身、私立会津中 金山町民の寄付金帳見つかる 会津全域で開校期待か

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会津高(会津若松市)の前身、私立会津中学校が1890(明治23)年に設立された際に福島県金山町の住民が建設のために寄付金を集めていたことを示す文書が見つかった。会津高の関係者は「学校から離れた奥会津でも寄付集めが行われていたことは、開校への期待が会津全域で大きかった表れではないか」と推測している。
文書は「会津中学校資金寄付金帳」。会津高卒業生で喜多方三中校長の長谷川浩文さん(61)=金山町出身=が3月に母校に寄贈した。金山町内の遠戚に当たる男性方で見つかり、預かっていたという。表紙の他に8枚にわたり寄付した金山町中川地区の住民約20人の名前や金額が書かれている。長谷川さんによると、中川地区は教育熱心な土地柄だったという。
会津高の遠藤利晴校長は文書に目を通しながら「先人の教育にへの熱い思いに応えるため、会津の津々浦々の子どもを立派に育成したい」と気を引き締めている。
会津高は私立会津中学校が開校した1890年を起点とし、今年135周年を迎えた。会津中学校の創立功労者には、山川浩(東京師範学校長)と山川健次郎(東京帝国大学総長)の兄弟らが名を連ねている。