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福島県会津美里町の会津西陵高3年生3人は、総合学習の一環で同町の特産高田梅を使った「高田梅漬け」をPRするパンフレットを作製した。「学習を通じて高田梅漬けの魅力を再認識した。特徴やおいしさを多くの人に発信したい」と話している。
高田梅漬けは昨年、地域に根付く食文化をPRする文化庁の「100年フード」に認定された。同校の阿部綸音さん(17)、長谷川唯さん(17)、坂内芳帆さん(17)は高田梅漬けを広くアピールしようと、1月から情報収集や編集作業に取り組んできた。
同町で生産、加工、販売を手掛ける会津美里農研の佐藤智子さん(57)に取材し、高田梅漬けの歴史や特徴などを聞いた。集めた情報を文章やイラスト、写真を使ってまとめ、今月完成させた。約700部を印刷した。
16日は、同校の3人が会津美里農研を訪れ、完成したパンフレットを披露した。町内で高田梅漬けを加工、販売する伊東種苗店、NPO法人希来里の2事業所にも配布した。会津美里農研はパンフレット作製のお礼として、20歳になったら飲んでほしいと同校の3人に梅酒を贈った。
阿部さんは「分かりやすくレイアウトするのに苦労した。後継者不足などの課題にも触れられて良かった」と話した。パンフレットは町内3事業所のほか、町役場でも配布している。(会津版)