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福島県柳津町の温泉宿「花ホテル滝のや」で24年前に始まった「小さな宿の勉強会」が21日、千回を迎えた。国立天文台上席教授の渡部潤一さん(会津若松市出身)が講師を務め、来場した町民らと共に節目を祝った。
勉強会に先立ち、代表の塩田恵介さん(64)が「ほそぼそとやってきた講演会が皆さんの前で千回を迎えられて光栄。講師の先生方はもちろん、聴講してくださった地元の皆さんや家族のおかげだ」と感謝の思いを語った。室井照平会津若松市長、小林功柳津町長、矢沢源成三島町長が祝福に訪れた。これまでの勉強会の講師からお祝いメッセージが寄せられた。
渡部さんは「星空は会津の宝」の題で講演した。昨年秋に現れた「紫金山・アトラス彗星」を超える大彗星が2061年8月に観測されるとの見方を示し、会場を沸かせた。
勉強会は2001(平成13)年2月に経済評論家の奥崎喜久さんを招いて1回目を開催して以来、さまざまな分野で活動する人々を講師に開いてきた。次回の1001回目は28日午後6時から花ホテル滝のやで催し、新潟県建築士会顧問の渡辺斉さんが講師を務める。予約制で、聴講費は500円。