町政の課題解決に民意反映 全27行政区で懇談会 新庁舎、人口減、空き家対策… 福島県小野町

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町政の課題解決に民意反映 全27行政区で懇談会 新庁舎、人口減、空き家対策… 福島県小野町

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福島県小野町は町政課題の解決に民意を反映しようと、町内全ての行政区27カ所で町政懇談会を開いている。村上昭正町長ら町幹部が町づくりの方向性や課題を説明し、町民と膝詰めで将来像を語り合っている。
コロナ禍を受け、町と町民の意見交換の機会が減っていたため、5月から懇談会を開始した。早ければ6月末に全27カ所を回り終える予定。
町側は、新庁舎を小野インターチェンジ(IC)周辺に建設し、2027(令和9)年の供用開始を目指していると説明。災害に強く、安全・安心な暮らしを支える庁舎、町民に親しまれ誰もが使用しやすい庁舎を目指すとしている。
町によると、町民からは「庁舎移転によって町づくりに影響が出ないようにしてほしい」「高齢者の足を確保すべきではないか」「大雨のたびに側溝から水があふれる」など、さまざまな意見や要望、提案が出されているという。
人口減を受け町は協働の町づくりを推進する「まちづくり協議会」の設置を提案している。空き家対策や地域活性化などにも活発に意見が交わされた。出席した60歳代の男性は「じっくり話すことができて有意義だった」と話していた。(県南版)