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囲碁の女流タイトル戦「第12期会津中央病院・女流立葵杯」の挑戦手合三番勝負第2局は22日、福島県会津若松市東山温泉の今昔亭で打たれ、郡山市ゆかりの藤沢里菜女流本因坊(26)=扇興杯=が上野愛咲美女流立葵杯(23)=女流名人=に勝利した。シリーズは1勝1敗となり、23日に決定局の第3局が行われる。
第2局は午前9時に立会人の王[おう]銘[めい]琬[えん]九段が対局開始を告げた。温知会の南嘉輝理事長、福島民報社の円谷真路事業局長、日本棋院の宮崎龍太郎常務理事らが冒頭を観戦した。記録係は辻[つじ]華[はな]三段と日野勝太二段。
対局は中盤以降、地合いでリードした白番の上野女流立葵杯が優位に立ち、AIの勝利予測は白90%超えとなった。しかし、終盤に強い藤沢女流本因坊が追い上げて逆転。コウ絡みの細かいヨセ勝負となり、285手で藤沢女流本因坊の1目半勝ちとなった。
上野女流立葵杯は「負けパターン1のような展開になったが、勉強になった。第3局を打てることが楽しみ」と振り返った。藤沢女流本因坊は「最後の最後まで勝敗は分からなかった。あしたは力を出し切りたい」と語った。▽主催=日本棋院▽協賛=温知会▽協力=関西棋院、福島民報社、県囲碁連盟▽後援=毎日新聞社