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福島県二本松市の二本松剣友会、田村市船引町の春風館、韓国・ソウルの江南成均館の日韓3剣道場の剣士らによる合同稽古会は21日、二本松剣友会道場で開かれ、剣を通して国際親善を深めた。
春風館と江南成均館は10年以上にわたり国の垣根を越えて交流し心技体を磨き合っている。江南成均館の徐南喆館長・8段、崔恩淑5段、李昊哲5段、金鶴洙5段、鄭知成4段、林菜彦4段は19日に来県して春風館で稽古を重ね、今回初めて二本松を訪れた。春風館の石井勝義館長・範士8段、二本松剣友会の菅野力雄会長・教士7段と両道場生ら合わせて約30人が参加した。
子どもたちに稽古をつけた後、互いに竹刀を交わした。何度も相手を変えながら、鋭い気合とともに迫力ある攻め合いを繰り広げ、鍛錬に努めた。菅野会長は「剣道は人生の間合い」と一層の精進を呼びかけ、石井館長は約30年にわたる韓国の剣友との交流に触れて「韓国のみんなも剣道の『息子』。毎年二本松にも足を運びたい」と語った。
徐館長は「このような雰囲気ある道場は初めて。熱をもって一緒に稽古できた」と笑顔を見せ、通訳を務めた李5段は「自分が正しい道を歩いていくための武道。大きい、正しい剣道を学びたい」と話していた。