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福島県教委は児童生徒の心身の健康状態などを記入する「自分手帳」をデジタル化する。2026(令和8)年度からの本格稼働に向け、モデル校で実証研究を進めている。
自分手帳は、子どもたちに自分の健康を管理する力を育んでもらおうと、2015(平成27)年に導入した。小学生から高校生までが活用している。情報をパソコンやタブレットで管理・活用できるようにし、活用率を上げる。教員の省力化にもつなげる狙い。
児童生徒は自分の心理状態を天気に例えた「心の天気」や、朝食を食べてきたかなどを記入する。相談事の有無や相談したい相手なども記す欄もある。体力・運動能力調査の結果なども打ち込むことができる。これまで結果がまとまるまで2~3カ月かかっていた。デジタル化により評価などが瞬時に表示され、子どもたちの運動に対するモチベーションの維持にもつながることが期待される。
23日、県教育庁の職員が、実証研究に協力している福島市の杉妻小を訪れた。担当教諭は「子どもたちが自分たちの体調や体力に興味を持ち、たくさん運動しようと思ってくれるのではないか」と期待した。