日本酒×観光振興 学生視点で新戦略 末廣酒造(福島県会津若松市)と武蔵野大(東京都)連携 若者対象に魅力発信期待

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日本酒×観光振興 学生視点で新戦略 末廣酒造(福島県会津若松市)と武蔵野大(東京都)連携 若者対象に魅力発信期待

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末廣酒造(福島県会津若松市)は今年度、武蔵野大(東京都)と連携し、学生の視点を生かして酒造りを観光振興につなげる取り組みに乗り出す。日本酒の新たな販売戦略を学生に考えてもらうとともに、同社が所有する国の登録有形文化財「末廣酒造
嘉永蔵」を拠点とした事業なども検討する。23日、会津若松市の末廣酒造嘉永蔵と武蔵野大をオンラインで結んで初会合が開かれた。
とうほう地域総合研究所(とうほう総研)が仲介し、今回のプロジェクトが実現した。武蔵野大経営学部会計ガバナンス学科の3、4年生約20人が参加する。今後、学生は首都圏のアンテナショップなどを回り、日本酒販売の現状などを調査する。8月に会津若松市を訪れ、現場の状況などを踏まえてグループごとに観光振興に向けた取り組みを発表する予定。
23日の初会合では、新城大輝社長(35)が会社概要や取り組みなどを説明し、「末廣酒造にしかできない取り組みで日本酒のファンを増やし、地域を元気にしていきたい」と期待した。とうほう総研の担当者が業界の動向や課題を説明した上で、「若者をターゲットにした日本酒の販売戦略を立案してほしい」などと訴えた。
説明を受けた武蔵野大3年の本橋明日香さん(20)は「まずは日本酒を飲んで、その魅力を伝えられる提案をしていきたい」と抱負を述べた。