福島のニュース
福島県は23日、郡山市の県県中地方振興局で、県総合計画の推進に向けた地域懇談会を開き、有識者が県中地域の課題を語り合った。
県中地域の事業者らや県総合計画審議会の委員、県職員約30人が出席した。貝羽敦司局長があいさつした。
鉄製品を手がける羽田工業所(郡山市)の黒田美和子会長は、ものづくり体験会などによる人材育成の取り組みを紹介しながら、職人の勘に頼る部分の大きい技術の伝承を課題に挙げた。
須賀川商工会議所の菊地大介会頭は利水と防水両面の視点を備えた治水施策の必要性を指摘した。県内企業による福島空港の利活用促進を求めた。
日大工学部(郡山市)で起業サークルに携わる菅原由騎さんと小貫譲司さんは地域の人口減少に対し、大学と地域企業の合同イベントやインターシップを通じた交流拡大策を提案した。地域内での経済循環を活発化し、持続可能な社会づくりにつなげる重要性を訴えた。(郡山版)