追悼施設 埋設前の姿公開 福島県双葉町、浪江町の復興祈念公園

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追悼施設 埋設前の姿公開 福島県双葉町、浪江町の復興祈念公園

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福島県復興祈念公園(双葉町、浪江町)内に整備される国営追悼・祈念施設の埋設工事直前の現場が26日、報道陣に公開された。祈念施設の埋設前のため、施設の構造体が分かる「今しか見られない姿」として国土交通省東北地方整備局東北国営公園事務所が企画した。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の犠牲者を悼み、記憶と教訓を後世に伝える拠点の整備が本格化している。
県復興祈念公園の面積約50ヘクタールのうち、国営追悼・祈念施設は10ヘクタールで、国が整備している。工事の進捗率は現時点で55%。祈念施設の敷地中心には核となる「追悼と鎮魂の丘」を設け、丘中央部分に置く「円筒形の空間」を囲むように円形状に盛り土し、空間の外壁を埋めていく。海面からの丘の高さは震災発生時に周辺地域を襲った津波の最大到達点である16・5メートル。献花広場なども備える。
報道公開では東北国営公園事務所の職員が工事の現状や祈念施設の意義などを説明した。県復興祈念公園全体は来年春の開所を目指している。