福島県田村市常葉町の桧山高原にマウンテンバイク特設コース完成 28、29日に県内初の国内シリーズ戦

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福島県田村市常葉町の桧山高原にマウンテンバイク特設コース完成 28、29日に県内初の国内シリーズ戦

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福島県田村市常葉町の桧山高原にマウンテンバイク(MTB)の特設コースが完成した。地元有志らが、地域活性化と復興推進を目指し、日本自転車競技連盟や県マウンテンバイク協会などに働きかけ、公認コースを設計。大会も誘致し、28、29の両日には県内初となる国内シリーズ戦が開かれる。
同高原は、キャンプ場や池、風力発電施設があり、過去には全国規模のキャンプ大会が開かれるなどした観光名所だった。周辺の豊かな山々は、国内有数の良質な原木シイタケの供給地としても知られていた。
しかし、東日本大震災、東京電力福島第1原発事故で観光客が激減するなどした。市内常葉町の有志らが活性化と復興促進、地域資源の掘り起こしを目指して、同高原の活用を模索。海外でも人気のMTBに注目し、コース整備と大会誘致に奔走してきた。
完成したコースは高原内の起伏のある約4キロ。自然の中を走り抜け、途中には巨大な一枚岩や美しい池があり、遠くに郡山市が見える丘もある。
28、29の両日はMTBの国内シリーズ戦「Coupe
du
Japon(クップ・ドュ・ジャポン)」の一つを開催する。完成した特設コースを使い、五輪種目「クロスカントリーオリンピック(XCO)」や2時間耐久レースを繰り広げる。観覧無料。地元特産の焼き鳥や飲み物なども販売し、盛り上げる。
有志団体「イマジン・ブレインズ」理事長の郡司守洋さん(53)は「多くの関係者、仲間が協力してくれた。将来的には国際大会の誘致などで地域を盛り上げ、田村の魅力を発信したい」と意気込んでいる。