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福島県郡山合同庁舎を後世に残そう―と、署名活動をしている「福島県合同庁舎を郡山市重要有形文化財として指定を求める会」は、建物の歴史的価値などに理解を深める緊急集会を7月5日午後5時30分から、市中央公民館で開く。参加は無料。
「文化財指定を求める会」が活動の趣旨などを説明した後、過去に建物の調査を行った建築士の浜尾博文さん(AUM社長)が「合同庁舎の文化財としての価値(仮題)」として講話する。
建物は旧郡山市役所で、1930(昭和5)年に完成した。鉄筋コンクリート造り総2階建て、中央の塔屋部分は4階建て。左右対称の造りで玄関ポーチや窓の周囲に凝った意匠が施されている。市役所の移転に伴い県に寄付され、1968年から県郡山合同庁舎として利用されている。
県郡山合同庁舎の新庁舎の建築が市内のビッグパレット北側で進み、2026(令和8)年度中の供用が予定されている。移転後の現庁舎の利用方針は示されていない。
代表世話人の庄司一幸さんと安藤智重さん、趣旨に賛同する県建築士会郡山支部長の蔭山寿一さん、石材業の佐藤達好さんは「貴重な建造であることを多くの市民に知ってもらいたい」と参加を呼びかけている。問い合わせは庄司さんへ。(郡山版)