カンボジアの子どもたちに図鑑170冊届ける 福島県の二本松RC 日本との架け橋になって

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カンボジアの子どもたちに図鑑170冊届ける 福島県の二本松RC 日本との架け橋になって

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福島県の二本松ロータリークラブ(RC)は国際奉仕の教育支援事業「日本&カンボジア
未来の懸け橋プロジェクト」として、カンボジアの孤児院と小学校に図鑑類170冊を寄付した。渡辺忍会長は「子どもたちの笑顔が何よりうれしい」と手応えを語った。
二本松市内の中学校や企業、市民、県北地区などのRC会員らの協力で図鑑を集め、渡辺会長と安斎淳社会・国際奉仕委員長、カンボジアの図書館建設を支援している遊佐憲雄社会・国際奉仕委員が20日から現地を訪れて贈呈した。
プノンペンのクックマ孤児院には海の生き物や動物などの図鑑60冊、プレイベン州のオンパル小には昆虫や人体などの図鑑110冊を贈った。子どもたちの歓迎を受け、渡辺会長は「図鑑を使ってしっかり勉強し、日本とカンボジアの架け橋になってほしい」と呼びかけて二本松の城や桜の魅力も紹介した。
子どもたちはすぐに図鑑を手に取り、目を輝かせて見入った。会員が図鑑の解説をスマートフォンの翻訳アプリで現地の言葉に翻訳して見せると大喜び。孤児院では「大切に使い、日本語の勉強にも生かしたい」とのお礼の言葉や手紙、感謝状が同RCに贈られ、オンパル小では子どもたちの絵がお礼としてプレゼントされた。
同RCはこれまでにカンボジアやタイの学校、集落に井戸やトイレ、浄水施設、遊具を贈るなどしている。渡辺会長は25日に開いた同RCの今年度最終例会で成果を報告。「RCの国際奉仕活動に改めて理解を深めてもらうきっかけになった」と振り返った。安斎委員長は「子どもたちの教育環境はまだまだ支援が必要で、これからも市民と協力して一歩ずつ、継続した支援を続けることが大切だ」と話している。