【ふくしま創生臨時支局・福島県金山町】奥会津金山赤カボチャ 営農指導で品質安定 素材生かし「かぼまる焼き」開発

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【ふくしま創生臨時支局・福島県金山町】奥会津金山赤カボチャ 営農指導で品質安定 素材生かし「かぼまる焼き」開発

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福島県金山町では特産品「奥会津金山赤カボチャ」の消費拡大に向け、さまざまな取り組みが展開されている。奥会津金山赤カボチャ生産者協議会は営農指導により、高品質な産品を安定して供給しようと力を入れる。町観光物産協会は赤カボチャを使った「かぼまる焼き」を新発売し魅力をPRしている。
赤カボチャは特許庁の地域団体商標に登録されている。一般的なカボチャよりコクのある甘みがあり、肉厚でホクホクした食感が特長。形や色、完熟度などの基準を満たしたものだけが「奥会津金山赤カボチャ」を名乗ることができる。
赤カボチャは1キロ当たり千円以上する高級品だ。基準を満たすには高度な栽培技術が求められる。生産者協議会の押部清男さん(75)は今月、町内の農家を回って指導に当たっている。実際に畑を見て、茎の剪定や肥料の与え方、病気を防ぐための注意点を伝えている。
生産者協議会は農林水産省の「地理的表示(GI)保護制度」への登録を目指す。押部さんは、どの農家も差がなく高品質なカボチャを生育できるようにしたいと考えている。「農家には誇りと自信を持って生産に励んでほしい」と力を込める。
町観光物産協会は町公式キャラクター「かぼまる」の姿をかたどった「かぼまる焼」を開発した。生地に赤カボチャと天然炭酸水を混ぜ込み、ほのかな甘さを感じられる一品に仕上がった。中には赤カボチャのあんやこしあんなどが入っている。同協会のキッチンカーを使い、町内外のイベントで販売している。