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線状降水帯の発生を想定した、福島県いわき市の総合防災訓練は6月28日、市内各地で行われた。市民が「逃げ遅れゼロ」「災害死ゼロ」の実現を目指し、災害時発生時の迅速な避難について理解を深めた。
訓練は台風の接近に伴い線状降水帯が発生し、警戒レベル3の「高齢者等避難」が発令された―との想定で実施した。大雨や土砂災害などの発生時に最優先で開設する避難所を活用した訓練や、スマートフォンの連絡ツールアプリ「結ネット」を使った安否確認の実証試験などを展開した。
このうち市内の平二中の訓練には、先月14日に発足した「機能別消防団」の学生らが参加した。メンバーは段ボールベッドやパーテーションの組み立て方などを確認し、避難所運営時のポイントなどに理解を深めた。(いわき版)