福島のニュース
来年3月に卒業予定の高校生に対する求人公開が1日、始まった。福島労働局によると、企業からの求人受け付けを開始した6月1日以降、30日までに福島県内の各ハローワークに寄せられた高校生の求人件数は3090件、求人数は7842人だった。前年同期に比べてそれぞれ6件、3人の増で横ばいだった。労働局は人手不足を背景に、生徒優位の「売り手市場」が続いているとみている。
県内高校には企業からの求人情報が続々と届いた。福島市の福島商高では就職を希望する生徒たちが校内に張り出された求人情報に目を通した。3年の女子生徒(18)は簿記などの知識を生かして地元で働きたいと、県内の金融機関を志望する。「企業見学などで理解を深め、希望職種に就けるよう頑張りたい」と話した。
各校には北関東や首都圏など都市部の県外企業からも求人が届いている。今春の県内新規高卒者の県内就職率は13年ぶりに7割を切っており、福島労働局は「若者の採用や育成に積極的な『ユースエール認定企業』などをPRし、県内事業者の魅力を伝えていく」としている。