福島県西郷村のトキオバ閉園 株式会社TOKIO廃業へ 関係者「感謝」「残念」

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福島県西郷村のトキオバ閉園 株式会社TOKIO廃業へ 関係者「感謝」「残念」

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人気グループ「TOKIO」が6月25日に解散したことを受け、元メンバーが取締役を務める「株式会社TOKIO」は2日、関係者への説明を終えるなどした後に廃業すると発表した。同日には福島県西郷村の活動拠点「TOKIO―BA(トキオバ)」の閉園と事業終了も発表された。
トキオバは運営する株式会社TOKIO―BAが東京ドーム約1・7個分に相当する約8万平方メートルの私有地を取得し、2022(令和4)年5月に設けられた。今年5月にはキャンプ場整備や、一般の協力を得て開拓する「TOKIO―WA(トキオワ)」など新事業が発表されたばかりだったが、元メンバー国分太一さん(50)の活動休止を受け、期限を定めず休止・休園していた。
同社はトキオワ参加者への返金作業や関係者への説明を終えるなどした後に、廃業するとしている。事業が途上での閉園となるが、高橋広志村長は「村を選んでくれたことは本当にありがたかった」と感謝した。一方で土地の利活用については「今後の動向を見守る」と述べるにとどめた。
トキオバの閉園発表について県風評・風化戦略室の佐藤博文室長は「開設以来、福島県の魅力を発信する場だったので閉園は非常に残念」と語った。東京電力福島第1原発事故の風評払拭(ふっしょく)に向けて連携事業を展開するため県庁内には「TOKIO課」が設けてある。県は同課の取り扱いに関して「現時点で未定」としている。
株式会社TOKIOは廃業の発表に当たり、公式サイトで「皆さまにご心配とご迷惑をおかけいたしましたことを深くおわび申し上げます」とコメントしている。