福島のニュース
東日本大震災・原子力災害ふくしま語り部ネットワーク会議による今年度の伝承者育成講座は19日に開講する。震災と東京電力福島第1原発事故の記憶と教訓を伝える人材を育てる目的で開催しており、今年度は福島県内外から19人が受講を予定している。
2日に富岡町文化交流センター「学びの森」で開いた、ネットワーク会議の伝承者育成プログラム検討プロジェクトチームの会議で概要を確認した。今年度の講座は全4回の日程で、語り部の役割や伝わりやすい話し方などを研修する。フィールドワークも実施する。修了者は県外への語り部派遣者として登録される。
伝承者育成の英語講座には4人、中国語講座には2人が申し込んだ。
会議では、県外語り部派遣事業の2024(令和6)年度実績も示された。派遣回数は44回、聴講者数は4167人で、本格実施となった前年度実績から27回、3145人増えた。開催地域別では関東が最も多い16回で、次いで東北8回、中部7回、九州・沖縄6回などだった。