【ふくしま2025参院選】福島県選挙区1議席、5人の争い

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【ふくしま2025参院選】福島県選挙区1議席、5人の争い

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改選1議席の福島県選挙区には参政党の新人大山里幸子(51)、政治団体「NHK党」の新人越智寛之(51)、自民党の現職森雅子(60)、立憲民主党の新人石原洋三郎(52)、無所属の新人遠藤雄大(40)の合わせて5候補が立候補した。
5候補は3日、それぞれ第一声を上げ選挙戦に入った。米価をはじめとした物価高騰や企業・団体献金の在り方など「政治とカネ」の問題、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興、少子化・人口減少などへの対応が主な争点になるもようだ。
大山候補は、郡山市のJR郡山駅前で街頭演説した。経済の循環と活性化に向けた減税の必要性を強調し、国民負担率を引き下げるとした。一人一人が国を変える気持ちを持つ重要性を指摘し、投票で意思を示してほしいと呼びかけた。
越智候補は、福島市の県庁前で第一声を上げた。政党要件となる2%の得票率を達成させてほしいと訴えた。震災と原発事故からの復興は一朝一夕にはできないとし、「ハコモノ」中心の復興行政からの転換などを主張した。
森候補は、福島市中心部のまちなか広場から遊説を開始した。震災と原発事故からの一層の復興に向け政権政党の議員として第3期復興・創生期間の財源確保に尽力したとアピール。物価高対応など経済対策にも取り組む姿勢を強調した。
石原候補は、福島市のさんかく広場に駆け付けた労働組合員らを前に支持を求めた。物価高をはじめ課題が山積する今だからこそ、国民に寄り添う政治の実現が求められているとし、政権交代が可能な政治体制を目指すと誓った。
遠藤候補は、福島市の県庁前で最初の演説を行った。農業専門職の県職員として12年勤務した経験を基に、県内の農業環境を改善していく必要性を説いた。福島県選挙区の5人の候補者の中で年齢が最も若い点をPRし、支持を訴えた。
他に共産党の新人が立候補の準備を進めていたが党県委員会は6月28日に擁立を取り下げ、立民の石原候補への投票を党員らに呼びかけると発表。福島県選挙区の戦いの構図は公示直前に変わった。
自民の森候補は政治資金収支報告書に不記載があり、党の処分対象にはならなかったものの釈明に追われたことから、公明党県本部は推薦ではなく、「強力なる心情的支援」で選挙協力する。■福島県選挙区立候補者
①-5
(右から届け出順、敬称略)大山里幸子[おおやま
りさこ]51
参政

会社役員越智
寛之[おち
ひろゆき]51
諸派

IT会社社長森
雅子[もり
まさこ]60
自民

参院議員石原洋三郎[いしはら
ようざぶろう]52
立憲民主

政党役員遠藤
雄大[えんどう
ゆうだい]40
無所属

無職