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原子力規制委員会の山中伸介委員長は3日、東京電力福島第1原発を訪れ、2号機の使用済み燃料取り出し装置を視察した。終了後、報道陣の取材に「(取り出しに向けた)作業環境が非常に改善している」と評価した。
東電は2号機からの使用済み燃料取り出しについて、2026(令和8)年度第1四半期の着手を目指している。山中委員長は昨年7月の2号機視察時と比較し、「(建屋内の)状況が大きく変わり、ようやく取り出し作業が始まっていくのだと実感している」と期待感を示した。
山中委員長はこの日、処理水を貯蔵していたタンクの解体現場なども見て回った。小野明副社長・福島第1廃炉推進カンパニー最高責任者ら東電幹部と意見交換した。4日は福島第2原発を訪問する。